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黒染めを明るく修正イチゴカラー正攻法

【黒染めを明るく修正イチゴカラー正攻法】


保存版、長編です。
 

イチゴカラーは従来の1:1調合タイプに
比べ1レベル程明るく染まります。

つまり、1:1の6レベル=1:5のNB5
7レベル=イチゴNB6
8レベル=イチゴNB7

という具合です。

イチゴカラーのNB8+のプラス(+)は
8レベルより明るく染まりますという意味です。

根元の新生部分だけであれば
容易に明るく8レベル以上に染めることが出来ます。

しかし、既染部分が暗く例えば4~6レベルを
全体に8レベル以上に修正できる新しいメニューが
必須となります。

修正イチゴカラーと呼んでいます。

既染部分へは脱染するわけですが、大きく
三つの脱染方法があります

その1、クリアカラーLT+AAP+6%OX
AAPは2剤の5%配合は共通

6%ox+LT(L)=5:1~20:1CL
ダメージ度(小)

その2、PB(パウダーブリーチ)+AAP+6%ox
PB:6%OX=1:5~1:10
ダメージ度(中)

その3、酸性脱染剤使用するお勧めは
エルコス社「アシッドイレーザー」
ダメージ度(微)

今回は20:1CLクリアカラー
先日の講習会でどれだけ明るく出来ますか?
と問われましたが

大きく二つの答えがあります。

先ずは毛髪の履歴の違い、下表を参考にして下さい。

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もう一つが、塗布量、温度、時間で
大きく変化するということ


明るくなりにくい順番と明るくならない確認表です。
事前のカウンセリング、インフォームドコンセント時に利用

③のヘアカラーの履歴では酸化重合発色の重なり、つまり
その色、ジアミンの種類により大きく変化します。

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パラフェニレンジアミンの重なりが多いと
脱染を数回繰り返すことになります。

PBを使えば簡単に脱線できる・・・と
仰る理美容師さんもいらっしゃいますが

その後、半年、一年後のことを考えると
最終手段でしかありません。

大きくダメージさせて明るくすることなど
誰にでも何処ででも簡単に出来るでしょう。

毛髪負担の軽減、毛髪体力の温存
これこそがプロフェッショナルの仕事

ではないでしょうか。


福岡FRB講習会レポートです。

モデルさんは美容師さんで7レベルの白髪染めに
白髪が浮かないようにと2レベルのカラー剤を
混ぜたら真っ黒になってしまったそうです。

「明るくなりますか?」

ここで大切なのが「毛髪履歴の把握」です。

先々週の大阪(ヘナ毛事件)でコケてしまいましたので
今回はしっかりと施術歴を把握しました。

毛先はパーマでダメージがあり
感触が良くありません。

①最初に根元を6~7レベルで染め
その後、酸性脱染剤で既染部を明るくする。
(ムラになる可能性アリ)

②根元新生部分をNB6~7、既染部分を
NB8+L=1:3で1~2レベル明るくする。
(既染部分が明るくならずに根元のみ明るくなる
可能性アリ)

※講習会では2回目以降のリピーター受講者のために
イチゴカラー「L」を披露したいという願望もある。

③一旦、20:1CLで既染部を明るく脱染し
明るくなったことを確認してから
プレーンリンス→ドライ後

改めてイチゴカラーNB6~7を行う。
この場合は既染部分がどの程度明るくなったかを
確認し、新生部分のカラー剤を決定できる。

ゆえに
③を失敗しない「正攻法」と表現しています。

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Before


 

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20:1CL脱染

 

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After


 

 



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アルカリ剤であるライトナー成分を
酸性である6%OXで20倍に希釈することにより
毛髪ダメージを大幅に抑えることが出来ます。

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一旦、20:1CLで脱染


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イチゴカラーNB6.5とありますが
NB6+NB7=1:1の調合です。

既染部分の明るさにあわせて
根元のみが明るくなりすぎないために
6.5としました。

私はNB7を使う予定でしたが
佐賀のテンションさんが
「6.5」くらいがよかばい・・・ということで
素直に従いました。

結果はご覧の通りです。

NB7では新生部分のみが明るくなっていた
可能性大です。

現役のサロンワーカーのアドバイスは
素晴らしい。テンションさんありがとう。

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Before            既染部へ20:1CL塗布

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ラップし加温10分×2         脱染後

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  After


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Before



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20:1CL脱染後



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After


今日も長編を最後までご覧頂きましてありがとうございます。



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