イチゴカラーブログ
イチ・ゴカラーが明るく染まる理由
イチ・ゴカラーが明るく染まる理由は
地毛(黒髪)をより白髪に近づけることが出来る
つまり、1:1よりも1:5の方が明るくなるからです。
それでは何故1:1より1:5の方が明るくなるのかを
解説します。
アメリカのヘアカラー2剤はVOL(ボリューム)で表現されています。
20vol=6% 30vol=9% 40vol=12%です。
毛束実験、室温27℃、45分自然放置の結果です。
LT 1:1 6%OX=11Level
LT 1:5 6%OX=12.5Level
LT 1:1 12%(40vol)=13.5Level
では何故イチゴカラーは明るくなるのかを
下記の図で解説します。
(講習会で使用しているスライドより)
①第一剤(赤)30g+第二剤(青)6%30g=MIX60g
これは従来型の1:1調合使用のカラー剤です。
MIX(赤丸)時の過酸化水素濃度は3%となり
(1剤で希釈されるため)
11Levelの明るさとなります。
分かりやすく説明すると、1剤を水、2剤を砂糖水濃度6%と考えてください。
1剤には過水は含まれてないため水
2剤の砂糖水6%を2倍に希釈するため3%となります。
このことから3%分のスーパーオキサイドが発生しメラニンを分解します。
カラー剤の場合酸化重合発色およびカップラー反応発色に
その中の一部が消費されます。
②第一剤10g+第二剤50g=MIX60g
これがイチ・ゴカラーの語源1:5調合使用のカラー剤です。
この場合、MIX時の過水濃度は5%となり
5%分のスーパーオキサイドが発生し
12.5Levelの明るさが得られます。
③第一剤30g+第二剤(12%)30gの場合
MIX時の過水濃度は6%となり
6%分のスーパーオキサイドが発生し
13.5Levelの明るさが得られるのです。
この実験に使用したLT(ライトナー)は同じものを使用していることから
PH、アルカリの強さ、アルカリ度が影響するのでは無く
混合時の過酸化水素濃度がメラニンの分解の大きく関わっていることが
証明されたことになります。
②1:5のアルカリ度は単純計算により①1:1の三分の一
PHはほとんど変わりません。
つまり、1:5の場合アルカリが三倍に希釈されていることから
①1:1より明るくなってはいるものの毛髪ダメージは
②1:5の方が少ないといえます。
5回連続実験により証明されています。
(過去のブログ参照のこと)
まとめ・・・混合時の過酸化水素の濃度で明るさが変化しています。
イチ・ゴカラー&ヘアカラー基礎講習会で
今回のことは詳しく解説しています。
ご覧頂きましてありがとうございます。